スマートフォンとの付き合い方次第で、脳が悲鳴を上げるという。東京・葛飾区の金町駅前脳神経内科を受診しにきた男性は、「半年程前からもの忘れが増え、仕事に支障が出ている」と話す。脳神経内科医・内野勝行医師によると、こうした若い人のもの忘れが増えているという。原因はスマホの使い過ぎで脳が大きな影響を受ける「スマホ脳疲労」。スマホ脳疲労を日本でいち早く研究を始めた脳神経外科医・奥村歩医師によると、認知症に近い状態だという。注意したいスマホの使い方は食事などをしながらスマホを見る「ながらスマホ」、なんとなくスマホを見ている状態の「だらだらスマホ」。無意識に多くの情報が脳へいくことで脳がフル回転し続け、深い睡眠がとりにくくなる。奥村医師が勧める上手にスマホとつきあう3か条は「スマホだけに集中」「寝る前にはスマホを使わない」「五感を積極的に刺激」。内野勝行医師が地元のお年寄り向けに行っている「脳に良い体験会」を紹介。1秒間に40回振動させたガンマ波サウンドを努力して聞き取ろうとすることで、脳に溜まるアミロイドβというタンパク質を減らしやすくするという。味覚の刺激には抗酸化成分が多いトマトや野菜を使い、アマニ油をかけた料理を食べると良い。