今年5月に稼働を始めた、むつ市にあるトマトの大規模な生産施設では、およそ11万8000本の苗を育てていて今月上旬からトマトの収穫が始まっている。この施設では植物のココヤシの殻を原料にした、水はけのよい培地で7種類のトマトを栽培していて、最適な生育環境になるよう温度や湿度、二酸化炭素の濃度をリアルタイムで測定し窓の開閉などもすべて自動で行われているという。従業員たちは赤く色づいたトマトを手作業で次々に収穫していた。また、選果場では機械が流れ作業で箱をこん包したりして出荷作業が盛んに行われていた。農業法人では今年度は1000トン、来年度以降は毎年1500トンのトマトの収穫を見込んでいて青森県内のスーパーをはじめ、全国各地に出荷されるという。農業法人・加藤夢人社長は「従来の農業と比べて体に負担がかからないのが1つのポイント」などと話した。