極地建築家の村上祐資が開発を手がけたのが、宇宙での生活を想定した建築物「DAN DAN DOME」。現在、段ボールで模型を制作中だが、宇宙空間においては別材料で作る必要があるという。1つの部屋の直径は3.6m。宇宙空間では、部品の運搬が困難。村上は、釘やネジが不要で、三角形の部品を組み合わせることでドーム型住居を作れるようにした。ドーム型の屋根は外圧に強いだけでなく、面積を最小限に抑え、材料が少なくてすむという。JAXAとトヨタは、宇宙で暮らせる車・有人与圧ローバーを共同で研究開発中。2031年に運用開始を目指している。太陽光パネルで自己発電でき、約1ヶ月間の居住が可能だという。村上は、住居では、部屋を連結させる方針が良いとしていて、DAN DAN DOMEでも食卓と休憩場所は通路で分けている。宇宙空間では、外出もままならずストレスがたまりやすいため、宇宙空間の住居は、様々なスペースを小分けにすることで、心のリセットができるよう設計されている。村上は、宇宙から地球に帰ってきた人たちが、宇宙での不満を言えることが重要、そうした不満が、地上側で生活用品を開発している人の気付きになるなどと話した。