大和証券CMアメリカ・矢澤賢さんの解説。消費の現状については所々弱さは見られるが総じて堅調さは保っていると見ている。本日決算を発表した小売大手のターゲットは既存店売上高の伸びが1年以上ぶりにプラス圏に改善。来店客数の増加が寄与、消費マインドの底堅さが感じられる。一方、同じく決算を発表した百貨店大手のメーシーズは、直営店の既存店売上が4%のマイナスで、今年度通期の見通しを下方修正。相対的に食品や日用品の消費が堅調で住宅や裁量型の消費は弱まっている。個別企業の決算発表が金融政策に及ぼす影響は限定的だと考えている。ただし総合すると高金利環境が徐々に景気を圧迫している証拠の一つとして捉えることは可能。まとめると、今週末のジャクソンホール会議での講演でパウエル議長が改めて利下げへの道筋を示すための材料にはなったと考えている。