ドイツで23日、連邦議会の総選挙が行われた。中道右派の最大野党が第1党となることが確実で、首相が交代する見通し。現地メディアなどによると、23日に行われたドイツの連邦議会選挙は、中道右派の最大野党「キリスト教民主・社会同盟」がおよそ29%の得票で第1党となることが確実となった。今後は党首のメルツ氏を首相とする政権樹立に向けた連立交渉が始まり、4年ぶりに首相が交代となる見通し。また、ショルツ首相率いる与党「社会民主党」が第3党に転落する一方、移民排斥などを訴える極右政党の「ドイツのための選択肢」は得票率を倍増させて躍進し、第2党となる見込み。キリスト教民主・社会同盟は、相次ぐ移民らによるテロ事件を受けて厳格な国境管理などを公約に掲げていて、これまで寛容だった移民・難民政策を大きく転換することが予想されている。