地球から2億2500万キロのところにある火星の衛星フォボスに向け、日本からロケットが打ち上げられた。世界で初めてフォボスから砂を地球に持ち帰ることを目指している。成功すれば、この探査機が初めて火星や火星の衛星の一部を持ち帰り、分析することになる。フォボスの日食のようすを捉えた映像が。探査機はこの衛星から砂を取り、地球に持ち帰ることになっている。太陽系には月のほか、火星の2つの衛星しかない。火星の衛星のフォボスは、直径およそ20km、そして、ダイモスは10kmとさらに小型で、その形成の過程は謎に包まれている。宇宙の岩が火星に衝突した結果生まれたのか、それとも、太陽系以外のところから飛んできた小惑星が火星の重力に引きつけられてできた可能性が考えられる。ミッションの狙いは、その謎を解明することにある。ミッションを担当しているラッセル教授に話を聞いてみた。「地球で分析出来れば、形成の謎が解明できるでしょう。これまで知られていなかった事実を掴める可能性もある。例えば、火星の一部が小惑星に組み込まれたことも考えられる。」探査機は来年、フォボスに到着する。このような試みは世界で初めてのことで、探査機もサンプルを集め、2031年に地球に戻る。しかし集めるのは、わずか10gにすぎない。火星の衛星は45億年前に形成されたと考えられるが、フォボスの砂が分析出来れば、初期の太陽系の謎の解明が進むとみられる。日本は、ドイツとフランスをこのミッションに招待した。発射直前に長い足を持った本体を見せた。ヨーロッパ製の探査機も搭載される。フォボスへの旅は、日本の南に位置する種子島から始まる。そこでは、ロケットが発射の準備をしている。推進部分は7カ月、火星の軌道に達するまで付随する。イデフィックスの着陸は、乱暴に聞こえるが探査機を投げ落とす。それからローバーが姿勢を立て直す。探査機はフォボスの地面の状況を探査する。本体がフォボスの物質を採取するために着陸し、去ったあと、探査機はそこに残される。これが特別なのは、砂のサンプルを持ち帰ること。人類初のこと。フォボスは火星より引力が弱いので、本体は簡単に戻ることができる。帰還のカプセルは5年かかって地球に到達する。
