今週の注目のミュースとなっているのがアメリカの大統領選挙に向けたバイデン大統領とトランプ前大統領の直接対決の場となる討論会。現地時間の今週木曜日の夜に行われる。この討論会が注目される最大の理由は11月の大統領選挙の勝敗を左右する可能性があるから。「テレビ討論会」の役割は候補者の政策・考え方にとどまらず、人柄や健康状態まで候補者について全てがさらけ出され、その様子が全米に同時中継されることで、有権者に判断の機会を提供すること。強権的な政治体制の国ではおよそ考えられないことでアメリカらしいオープンな民主主義を象徴する取り組みといってもいい。1960年ケネディとニクソンのあいだで行われたのが始まりとされ、1970年代から本格的に行われるようになったと伝えられている。「両候補のねらい」について。バイデン氏にとっては81歳という高齢が一部で不安視されているなかで、ジ自分は健康で理路整然としていることを印象付けようとするものとみられる。一方のトランプ氏は4年前の前回と違い、今回や野党の立場。インフレによる物価の高騰や不法移民問題でバイデン政権を攻撃するものとみられる。討論会が新検証具の論争となるのは間違いない。政治的なショーに過ぎないという冷やかな声もないわけではない。特に前回の討論会では互いに相手の発言を遮ることが横行した。このため今回の討論会を主催するCNNは相手候補の発言中はマイクの音を切る措置をとるとしている。CNNは品位のある討論になるよう司会は全力を挙げるとしている。その司会には今回もアメリカを代表するようなベテランの記者が選ばれている。両候補はお互いに論争するだけでなくベテラン記者からの遠慮のない質問にもさらされることになる。現在両候補は4日後の討論会に向けて入念に準備を進めているものとみられる。