米国議会の前にはワシントン支局の岡野記者。ネタニヤフ首相は演説で支援の継続を要請したが、米国ではどのように受け止められているか。演説中、印象的だったのは民主党の議会上院トップのシューマー院内総務。ユダヤ系でイスラエルを支持する一方、戦闘後はネタニヤフ首相に批判的な発言もしている。演説中には拍手を送らない場面も見られ、議会も一枚岩ではない。また、議会周辺では演説が終わってから4時間近くたったつい先ほどまで抗議デモが行われていて、議会がネタニヤフ首相を招待したことを非難していた。米国ではイスラエルを支持する世論が伝統的に強いが、ガザ地区での死者が4万人に迫る中、批判的な世論が高まっていると感じる。ネタニヤフ首相はバイデン大統領との会談も予定されているが、そのバイデン大統領は大統領選挙からの撤退を表明した。その影響についてはどう見るか。バイデン大統領自身の影響力の低下が指摘される中、会談の成果を疑問視する見方も広がっている。後継候補として指名される見通しのハリス副大統領もネタニヤフ首相と会談する予定でこれまで即時停戦を訴えるなどパレスチナの人道状況に懸念を示してきたハリス氏がどのような姿勢で会談に臨むのかに関心が集まっている。一方、トランプ前大統領もネタニヤフ首相と会談する予定。トランプ氏は自分の大統領任期1期目では中東は平和で安定していたと主張し、停戦の実現に意欲を示していて、今後、大統領選挙が中東情勢に影響を与えていくことになりそう。