初めての直接対決となった次の米国のトップを争うハリス副大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会が行われた。非難の応酬となる中、発言がファクトチェックを通してその場で否定される場面もあった。ABCテレビ主催の討論会はハリス副大統領がトランプ前大統領に歩み寄り固い握手で始まった。会場には事前に書いたメモなどは持ち込めず自身の言葉で行われた90分間の論戦。冒頭、最大の争点とされる経済政策について問われると早速。お互いに無策だと批判。討論中、首を横に振ったりまゆをしかめたりしながら聞くハリスに対しトランプ氏はハリスのほうをほとんど見ず真っすぐ前を見て発言。賛否が分かれている人工妊娠中絶の権利について問われると民主党政権は生まれた赤ん坊を殺すことを容認していると主張した。その後、議題は移民問題に。バイデン政権で移民対策を担当するハリス氏が不法移民の大量流入を招いたとこれまで批判してきたトランプ氏。ハリス氏を攻撃する絶好のチャンスだったが移民が住民のペットを食べていると主張。すると、すかさず司会者が信憑性のある報告はないと訂正。討論会後、早速ハリス氏への支持を表明したのは若者を中心に大きな影響力のある歌手のテイラー・スウィフトさん。先月、トランプ氏がテイラーさんに対し、自身のSNSでテイラーさんがトランプ氏の支持のフェイク画像を共有していた。