米国大統領選挙。民主党・ハリス副大統領を支えるウォルズ氏と、共和党・トランプ前大統領を支えるバンス氏。副大統領候補同士がテレビ討論会に臨んだ。イランがイスラエルに大規模なミサイル攻撃を行ったことを受けて、中東政策など、外交をテーマに討論が始まった。またバンス氏は、経済政策を巡り、ハリス氏が副大統領として、インフレや住居費の高騰などに対応してこなかったと批判した。さらに、テーマは移民政策に。移民政策を巡っては、トランプ氏が、先月行われた大統領候補の討論会で「移民がそこに住む人々のペットを食べている」と発言。この発言内容を正当化してきたバンス氏を、ウォルズ氏は批判した。バンス氏が、司会者からの制止を振り切って強引に発言を始め、そこへウォルズ氏も割り込んだ。有力紙「ウォールストリートジャーナル」は、「バンス氏は自信を持って、はっきり話していた一方で、ウォルズ氏は調子をつかむのに苦労していた」と評価。また、CNNテレビが討論会を見た人に尋ねたところ、「バンス氏」が勝ったと答えた人が51%、「ウォルズ氏」を選んだ人は49%だった。CNNテレビは、政策論争が中心だったとして、「最近の米国政治では珍しくなっている普通の討論会だった」とも伝えている。