米国・トランプ次期大統領とバイデン大統領がホワイトハウスで会談し政権移行について意見を交わした。バイデン氏はこの3日後、中国・習近平国家主席との会談を控えているが、引き続き、政権移行を円滑に進めると見られる。米国大統領選挙に合わせて行われた連邦議会の選挙で、赤共和党は、上下両院での多数派が確実に。大統領職と合わせて、3つすべてを掌握するトリプルレッドとなった。人事の承認や法案の成立など、議会の協力を得やすい環境が整った形。ジャック・スミス特別検察官はトランプ氏が起訴された議会乱入事件を担当しているが、近く起訴を取り下げ、みずから辞任する考えだと報じられた。トランプ氏にとっては追い風になると見られる。トランプ氏を強く支持する下院議員・マット・ゲーツ氏を司法長官に起用すると発表した。議会乱入事件への関与などを捜査した司法省を批判してきたトランプ氏。ゲーツ氏の起用についてニューヨークタイムズは、司法当局に報復するためのものだと報じている。ワシントンの政治を根底から変える。党の躍進も後ろ盾に、政権発足に向けて、準備が進んでいる。