アメリカのCIA(中央情報局)のラトクリフ長官は5日、トランプ大統領がウクライナへの機密情報の提供の一時停止を指示したと明らかにした。トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談が決裂したことを受け、トランプ政権はウクライナへの全ての軍事支援を一時停止している。こうした中、CIAのラトクリフ長官は5日、トランプ政権がウクライナへの機密情報の提供も一時停止していることを明らかにした。ラトクリフ長官は「トランプ氏は、ゼレンスキー氏が和平プロセスに真剣に取り組んでいるのか、疑問を抱いていた」と指摘した。一方で、ゼレンスキー氏が停戦交渉に応じる用意があるとトランプ氏に伝えたことで「軍事面と情報面での一時停止はなくなると思う」と述べた。アメリカメディアは、機密情報の一時停止により「ロシアによるドローンやミサイル攻撃に関する事前の警告に影響を与えた」などと報じている。