アメリカのトランプ大統領は9日、相互関税を90日間停止し税率を10%に引き下げることを承認したとSNSに投稿した。9日に60の国と地域を対象に発動した相互関税の上乗せ分について一時停止する一方、全世界を対象にした10%の一律関税については維持。トランプ氏は「75か国以上が貿易障壁や関税などに関して解決策を交渉するよう求めてきている」などとし自身の関税政策が各国の譲歩という成果に繋がりそうだとアピールした。その上で「アメリカに対して報復措置をとっていない国に相互関税の一時停止を認める」とした。ただ、アメリカの輸入品に84%の対抗関税をかけると発表した中国に対しては125%に関税を引き上げてただちに発効させるとしている。トランプ大統領はこれまで相互関税については見直さない考えまた「中国は取引を望んでいる」とし、これ以上の報復の応酬は避けたい考えをにじませた。