ピッツバーグ郊外のUSスチールの製鉄所で集会を行ったトランプ大統領。日本製鉄によるUSスチール買収計画を巡り、日本製鉄について「素晴らしいパートナー」とした上で、投資額が140億ドルが提示されたなどと述べた。さらに会場にいた日本製鉄の森高弘副会長にも言及。その一方で「最も重要なことはUSスチールがアメリカにコントロールされ続けることだ」とも述べ、現時点で買収の最終的な承認はしていないことも明らかにした。また鉄鋼に課している25%の追加関税を、6月4日から50%に引き上げると表明するなど強気トランプの姿勢を見せつけた。しかし今逆風が吹いている。アメリカの国際貿易裁判所は、トランプ政権の一部の措置を「違法で無効だ」として差し止めを命じた。大統領の懐刀のイーロン・マスク氏が政権離脱を表明。そして、トランプ政権がハーバード大学に対し留学生受け入れに必要な認可の停止措置について、連邦裁判所は一時的に差し止め命令を出すなど、トランプ政権にNOが突きつけられている。ハーバード大学の学生からは今週水曜日、トランプ政権に対し抗議デモが行われた。キッカケは、ハーバード大学に対する助成金の凍結や政府との業務契約終了指示、留学生受け入れ資格取消の発表など。