5月CPIについて久野さんは「懸念されていた関税の影響が見られず、コア部分は2か月連続横ばい。コア部分を押し下げたのは航空運賃、自動車価格、アパレル。背景としては関税交渉の結果を待つ企業による価格転嫁の抑制や前倒しで増やした在庫による価格据え置きなどが指摘された。先行き不透明感から消費者が自動車や旅行など娯楽サービス、アパレルなどの消費を控えたことで物価の下落が見られた。市場の利下げ期待は9月と12月の利下げ確立が小幅に上昇したのみで市場としては冷静な反応。FOMCでは今回、金利据え置きが予想される。トランプ大統領が利下げを催促するなかでFRB・パウエル議長の発言内容に注目。インフレ率のさらなる上昇リスクが低下したという見解が示されるようなら7月のFOMCでの早期利下げ期待が高まるかもしれない」などと述べた。