サウジアラビアのムハンマド皇太子は約7年ぶりにアメリカを訪問し、トランプ大統領と会談した。会談の冒頭でトランプ氏はステルス戦闘機F35を売却すると伝え、サウジアラビアと防衛協定で合意した。中東でF35を保有するのはイスラエルだけで、サウジアラビアに売却すれば中東の軍事バランスが変化する可能性がある。これに対しムハンマド皇太子はすでに合意している6000億ドルの対米投資を1兆ドルに増額する考えを示した。一方、トランプ氏は2018年にサウジアラビア政府に批判的だった記者が殺害された事件を巡り、ムハンマド皇太子は何も知らなかったと述べた。事件を巡っては2021年、当時のバイデン政権が皇太子が記者殺害を承認していたとする調査報告書を発表し、トランプ氏はこれと食い違う主張を展開し皇太子を擁護した。
