公明党の連立離脱で誰が日本の総理大臣になるのかもはや、わからなくなった。市場の一部には自民と国民、維新の3党で連立政権を作ることに期待する動きがあって、そうなると財政拡張的な政策、株価がプラスになるんじゃないかという見方があるが、本当にそうなるか全くわからない。原田亮介は「悪魔の選択」という言葉を使った。野党は自民党選挙で徹底的に叩くチャンスに恵まれていて、結束して野党から総理を出して直ちに衆議院を解散すれば、自民は公明党の選挙協力がなくなる分、議席を大きく減らす。つまり野党は議席が増えるが、どういう政権ができるかどうかわからないのでマーケットは株安の展開になる。一方、国内の政局不透明感に比べればまだ米中の対立の方がまだ少しは見通しやすい。大統領は週末にSNSのコメントで「米中対立が深刻ではない」と釈明している。「Tramp Always Chickens Out.」、つまり大統領はビビリだから決定的な米中対立は起きないという見方が強い。対立回避できるかどうかは月末に米中の首脳が会談できるかどうかここにかかっている。
