今年1月のダボス会議で演説しトランプ大統領と対峙する姿勢を印象付けたカナダのカーニー首相が、訪日に際しNHKの単独インタビューに応じた。ダボス会議での演説について、カーニー首相は「私が述べたことは人々がすでに考えていたものだが、世界の指導者が訴えるのを耳にしたことがなかった。『ミドルパワーの結束』は、すべての国がひとつになることを期待しているものではない。新たな主要国グループのような連合体を作るものでもなく、『価値観を共有する国々で分野ごとに連携すれば、より多くのことを成し遂げられる』ということ。そうした連合体を形成すればするほど、国家としての多様性や強じんさが増す」などと述べた。イランへの軍事作戦については、「イランの非核化を支持する。長年にわたるテロ支援を軍事行動で終わらせることを支持する。しかし他国同様、カナダも事前に相談はなかった。われわれは軍事行動の当事者ではない」などと語った。また対トランプ政権については、「最も重要なのはアメリカの行動にただ反応するのではなく、われわれの価値観に沿って積極的な選択をすることだ」などと述べた。またトランプ大統領が後ろ向きなクリーンエネルギーの活用をめぐっても「日本と前に進めていく」と強調した。カーニー首相は「今実行しておけばより有利な立場に立てる。アメリカを待つことはない。私たちに歩み寄る時に備えればいい」などと語った。
