日本人女性で初めてカルティエジャパンのCEOに就任した宮地純さんを取材した。宮地さんはお客さまが多様化していると話し、自分のために購入する動きは今まで以上にあるとした。2024年はカルティエが日本で初めてブティックをオープンして50周年になる。カルティエが掲げるコンセプトは、多彩なコレクションを通して人々の心を豊かにすること。スタッフの心を豊かにすることも心がけている。職務を全うするにおいて、機能対等を意識しており、フラットな関係値で対等に話し合えるべきと宮地さんは語る。職人の匠の技をより間近に見てもらうため、去年は時計作りの世界観を堪能できる没入体験型の展覧会を開催した。カルティエでは女性の活躍推進を考え、日本においてマネージャー職の半分は女性にしている。宮地さんのようなポジションのスタッフは世界中で半数が女性。世界中の女性起業家を対象にした支援プログラムも実施している。これまで63カ国・297人をフォーカスし、日本円で約10億円の支援を行った。ドバイ万博では女性活躍をテーマにウーマンズパビリオンを作り、大阪・関西万博でも出展予定。宮地さんは就任当時コロナ禍だったが、最初の仕事がマスクの手配だった。信じ抜くことは前に進む原動力だと語った。