ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、戦闘の終結に向けた初期段階として、「空域と海上での停戦」への準備があると明らかにした。アメリカのトランプ大統領が、ウクライナへの軍事支援の一時停止を指示したことをめぐっては、ポーランドのトゥスク首相が4日、「国境などの拠点からの報告が発表を裏付けている」と述べ、軍事支援の停止を確認したとしている。こうした中、ゼレンスキー大統領は4日、声明を発表し、アメリカのこれまでの軍事支援に感謝を述べた上で、戦闘の終結に向けた初期段階として、ミサイルや無人機での攻撃などを禁止する「空域と海上での停戦」への準備があるとした。その上で、「アメリカと協力して、より強固な形での最終的な停戦協定に合意したい」として、アメリカと連携した停戦交渉に期待を寄せた。一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は4日、軍事支援の一時停止をめぐり、「ウクライナを和平プロセスに向かわせる動きだ」と歓迎した。ロシア側は戦況でさらに優位に立ち、戦闘終結の交渉を有利な形で進めたい構え。