現在、放送中の大河ドラマべらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜では主人公の蔦屋重三郎が浮世絵をプロデュースする姿が描かれているが実は令和の時代にも浮世絵プロデューサーがいる。坂井英治さんは浮世絵を販売する版元が今も5軒ほど残っており坂井さんはそのうちの1つの版元の代表。版元はこうした絵の構想を立て浮世絵を作り上げる職人の絵師、彫師、すり師と話し合いを重ねながら作品を作り上げる総合的なプロデュースをするのが仕事なんだそう。坂井さんが語る浮世絵の魅力、それは奥行きと立体感。浮世絵のほうは和紙に絵の具がしっかりと刷り込まれている。また機械では表現することが難しい滑らかなグラデーションも特徴。1ミリに4本の髪の毛を彫る彫師の、1ミリに1、2、3、4本の髪の毛を彫る彫師のワザ。記事ではこうした職人の超絶技巧も紹介している。さらに坂井さんが作るのは江戸時代の作品だけではない。その1つがドラえもんがタイムマシンに乗って江戸時代を旅する作品。親しみやすいアニメや漫画と浮世絵を掛け合わせることで若い人たちにも興味を持ってもらいたいと企画した。坂井さんはこれから伝統の職人技と令和らしいアイデアを組み合わせた浮世絵を作り魅力を現代に、世界に伝えていきたいという。