いわゆる「103万円の壁」が人手不足の要因になっている。103万円を超えないように働き控えを行うことで、年末の人手不足は特に深刻だという。こうした解決策の一つとして挙げられているのが「椅子」だという。観光客が多く集まるドン・キホーテ 浅草店。レジには行列が出来ているが、レジでは椅子に座ってレジ打ちを行っている。ドン・キホーテでは順次レジに椅子を用意、この狙いは従業員の負担の軽減。従業員の方は生産性が上がったように感じるという。椅子を生産しているマイナビでは座れるアルバイトは全体の2割ほど、そしてそうしたアルバイトは敬遠される傾向にあるということで、小売店で椅子の導入が増加している。また小売店同様に立ち仕事の多い飲食店だが、横浜市にある飲食店で話を聞くとお客さんの入によっては立ちっぱなしになることも少なくない。そこでこちらのお店ではスタビハーフ EXGELクッション、たった状態でも寄りかかれ、足の疲れを軽減する器具を導入。お客さんも違和感を感じない。こうした座っている状態でも気がつかれにくい商品を開発するメーカーも増えている。名古屋市のメーカーが開発したSTAN CHAIRという商品は一見すると立っているように見えるが、腰が支えられ楽な姿勢でいられるという。すでに70件ほど注文が入っている。海外ではレジなどで座って働くことも多いが、オーストリアのあるレストランでは厨房で座りながら自由自在に移動できる椅子を使用している。
住所: 東京都台東区浅草2-10