モンゴルを訪問中の天皇皇后両陛下はきょう、伝統の競馬競技を揃って観戦された。あすの帰国を前に先ほど陛下が取材に応じた。日本時間午後8時ごろ、モンゴルの草原に設置されたマイクの前に立たれた天皇陛下は滞在中の7日間について「モンゴルの歴史、伝統文化、自然をふたりで見ることができたのがうれしかった」などと述べられた。きょう、大草原の中に到着した車。天皇皇后両陛下はモンゴル・フレルスフ大統領夫妻に出迎えられ会場に向かわれた。国民的スポーツの祭典「ナーダム」の花形競技である競馬をご覧になられた。騎手を務めたのは子どもたち。今週火曜日には戦後モンゴルに抑留され亡くなった日本人の慰霊碑がある場所を訪問された。強く降っていた雨は両陛下が黙祷を終えた頃にはあがり、戻ろうとしたタイミングで言葉を交わされる様子が見られた。再び慰霊碑の方に戻り一礼された。同行取材する吉田記者は「雅子さまの方からお声がけをされて、陛下が『ではもう一度やりましょう』と、もう一度黙礼をされる形となった」などと述べた。陛下と雅子さまの“絆”は晩餐会でも垣間見ることができた。ビオラの演奏を披露された天皇陛下。演奏中、陛下の方をじっと見つめられていた雅子さまについて吉田記者は「力強く陛下を見守るという強い表情をされていると私は感じた」などと述べた。天皇皇后両陛下はあすの午後、政府専用機で羽田空港に戻られる予定。