ニューデリーからの中継。世界が注目するグローバルサウスの代表格、インドの総選挙について。今年4月から7回に分けて行われた総選挙では開票がいっせいに行われたが予想外の展開となっている。モディ首相率いる与党連合が3期目の政権を維持する見通しだが与党「インド人民党」単独では大幅に議席を減らし過半数に届かない可能性。開票速報によると全開の333議席から大幅に議席を落とす可能性があり、この結果は想定外と受け止められていて支持者からも驚きの声が上がっている。強いリーダーシップで経済成長をけん引してきたモディ首相だがその恩恵を受けられていないという市民の不満が背景にあるとみられる。農村地域では多くが農業で生計を立てているがインフラ整備が進んでおらず、貧困から抜け出せずにいる。更に都市部でも若者を中心に失業問題が深刻化。一方野党はモディ政権で経済格差が拡大したと主張し今回大幅に議席を伸ばす勢い。モディ首相は与党連合ということで3期目の政権を維持する見通しではあるが議席を大幅に減らす結果となれば求心力の低下は避けられない状況。