日本の缶チューハイが世界市場の開拓に乗り出した。米国・ニューヨーク、多くの人でにぎわうバーの店内で飲まれているのは日本でおなじみの酒。飲料大手のサントリーがことし2月から米国の21州で順次展開を始めている缶チューハイ「−196」。ニューヨークでも多くの小売店やバーなどで提供されていて、グルメなニューヨーカーの食事のお供などとして徐々に浸透し始めている。サントリーRTDカンパニー・仙波匠社長「米国でポジションを上げられれば、グローバルNo.1になれると確信しているので、今、米国に注力しています」。日本の缶チューハイを世界No.1に。日本ではすでにおなじみのブランドだが、今回、米国での発売に合わせてパッケージも一新。日本版にあった漢字の表記はなくしつつも、片仮名を残すことでメードインジャパンをアピール。ブランド名の「−196」とは、マイナス196℃の超低温で果実を丸ごと瞬間凍結させるなどしたサントリー独自の製法のこと。この果実のうま味を丸ごと閉じ込めるこだわりは守りつつ、その国の食文化や好みに合わせてベストなテイストにローカライズ。サントリースピリッツワイン商品開発研究部・塚本環部長は、アメリカと日本の大きな違いはやっぱり食文化も違うので、うまさに対する感度が違ったりするので、甘さだったり酸味だったりというのをバランスを変えていったと話していた。