アメリカ・ニューヨークで歩行者の信号無視が合法になった。ニューヨークではこれまで信号無視に250ドルの罰金が課されてきたが、去年法律が改正され今月から信号無視や横断歩道のない場所での横断が合法になった。理由の1つは信号無視する人が多すぎてルールが形骸化していたこと。もう1つは人種差別の問題。違反切符を切られる人の9割以上が黒人やヒスパニック系で、警察が信号無視を職務質問などの口実に使っているとの批判も出ていた。交通安全に繋がらず人種差別の温床になるだけならルールを無くすべきだとして法律が改正された。当局は歩行者に対し「安全配慮義務が免除されたわけではない」と注意を呼び掛けている。