中国南部、福建省で約1億5000万年前のジュラ紀の地層から、現代の鳥類と同じ特徴を持つ鳥の化石が見つかった。この化石は一昨年11月に発見されたもので、13日に科学誌「ネイチャー」に掲載された中国科学院の調査チームの分析結果によると、現代の鳥類と同じ短い尾を持っていたという。ジュラ紀の鳥類では始祖鳥の化石が見つかっているが、尾は長く恐竜に似た特徴も持っていた。現代の鳥類の体の構造はこれまで約1億3000万年前の白亜紀に現れたとされていたが、今回の発見はその起源が2000万年近くさかのぼることを示しているという。研究チームは最古の鳥類が現れた時期は更に古い約1億7200万年前から、1億6400万年前の可能性があると推測している。