今年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協の代表委員が受賞決定後、初めて講演を行った。「人類が破滅の道を歩き始める」として核廃絶を訴えている。きょう午後、埼玉県の県立高校で「一発で何十万人という人を殺せるんですよ。大きな核戦争になると人類そのものが破滅の道を歩き始める」と語ったのは、日本被団協・田中熙巳代表委員。来月の修学旅行で広島を訪れる高校生およそ350人を前に講演を行った。田中さんは自身の被爆体験を交えて核廃絶を訴え、核による抑止は「使うことを前提にしているな」どと批判した。「若い人たちの未来の問題だ」などと呼びかけられた生徒は、真剣な面持ちで耳を傾けていた。講演を聴いた高校2年生は「継承していくことが大事だと思っています」などとコメント。