(中継)バングラデシュ・ダッカ。バングラデシュで去年8月、15年に渡って強権的な政治を続けてきたハシナ政権が崩壊してきょうで半年となる。歴史的な政変は「Z世代の革命」とも呼ばれている。国外に逃亡したハシナ前首相に代わり新たに発足した暫定政権で舵取りを担うのが経済学者として貧困撲滅に取り組みノーベル平和賞を受賞したムハマドユヌス氏。ユヌス氏は総選挙を経て首相が決まるまでのいわば“つなぎ”の役割を担い、その総選挙がいつ行われるのかが最大の焦点となっている。ユヌス氏にインタビューすると早ければ今年12月までに実施したいと明言。現地では総選挙を見据えた動きが活発化している。労働者の待遇改善を求める声、少数民族の権利を求める声、市民が自由に声をあげる姿は前政権ではみられなかった光景。去年8月の政変を主導した学生や若者たちの支持を得て暫定政権を率いることになったユヌス氏は民主的な国造りに取り組むと共に、総選挙の時期を慎重に検討している。バングラデシュ民族主義党(BNP)は暫定政権に大使総選挙を早期に行うよう要求。前政権時代に自宅軟禁されていた党の代表・ジア元首相が復帰したことなどを受け党の活動を活発化。ダッカ大学のムストバラフィッドさんは学生の声を届けなければと様々な集会に参加。学生たちは汚職や不正を排除し既得権益にとらわれない政治を目指すため新たな政党を結成し総選挙にのぞみたいとしている。