トランプ大統領の最大の狙いは北米大陸や南米大陸などの西半球をアメリカの支配下に置くこと。ベネズエラは世界最大の石油埋蔵量を誇っており、トランプ氏は石油権益を掌握することへの野心を隠していない。麻薬対策を名目としているが、ベネズエラから中国やロシアなどの影響力を排除し、アメリカに友好的な政権を作りたい考え。アメリカ企業にベネズエラの石油のインフラを修復させ、石油利権を確保することを新たな大統領を選ぶ選挙よりも優先する考えを示している。反米政権のキューバを弱体化する狙いもある。トランプ氏は「ベネズエラの石油に依存していたキューバは崩壊寸前だ」と語っている。もう一つの目的は国内の支持率回復。物価高への不満から政権支持率は低迷している。中間選挙へ向けてアメリカ国内の治安回復をアピールするとともに、物価高問題から国民の目を逸らす狙いもある。アメリカ国内では軍事作戦は国際法違反という批判があり、トランプ政権はマドゥロ大統領の拘束は麻薬の罪での逮捕で軍事侵攻ではないと主張。ベネズエラの政権移行の明確な計画を示せず、アメリカメディアからも「なぜ失脚させる前に計画が準備されていなかったのか」と疑問の声が上がっている。トランプ氏は暫定大統領のロドリゲス副大統領にアメリカに従うよう圧力をかけているが先行きは不透明。トランプ氏はマチャド氏について国民の支持が十分ではないとして指導者として否定的な考えを示しているが、ワシントンポストは関係者の話として「ノーベル平和賞をマチャド氏が受賞すると決めたからだ。受賞を拒否していたら今頃ベネズエラの大統領になっていただろう」などと伝えている。
