日本時間きのう午後6時過ぎに今年のノーベル平和賞が発表されて日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が受賞した。ラオスを訪問中の石破総理大臣は受賞決定について「日本被団協にノーベル平和賞が授与されることは極めて意義深いことである」とした。原爆投下から11年後の1956年に日本被団協は結成。広島や長崎で被爆した人たちの全国組織で核兵器による恐怖や苦しみを訴えて“核兵器のない世界”に向け取り組みを続けてきた。1982年には国連の軍縮特別総会で被爆者者として初演説した。原爆投下から60年となる2005年にノーベル平和賞の有力候補となった。2016年、当時の米国大統領だったオバマ氏が現職の大統領として広島を初訪問。当時の坪井直代表員と固い握手を交わした。来年は節目となる戦後80年。ウクライナ侵攻や北朝鮮の核開発など世界情勢が不安定の中での受賞となった。ノーベル委員会は「今日、核兵器使用のタブーが圧力を受けていることは憂慮すべきことである。核兵器のない世界を実現するための努力と核兵器は二度と使用されてはならないことを証言によって示してきたことが評価され平和賞の受賞が決まりました」とした。