ノルウェーの首都オスロで行われるノーベル平和賞の授与式などに出席するため、被爆者で医師の朝長万左男さんが今日午前に長崎を出発した。朝長さんは2歳のときに長崎市内で被爆し、大学を卒業して医師となってから被爆による人体への影響について研究し続けている。朝長さんは、ノーベル平和賞に選ばれた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会のメンバーではないが、これまでの研究実績などから授賞式の出席と核廃絶の方策議論をするフォーラムに参加することをノーベル委員会から依頼された。「被爆者の原爆の放射線の影響というのは、どういうものかあまり知られていない。それを新しい世代に広げていく」と朝長さんは話した。来月10日にオスロで開催される授賞式に参加するほか、医学の専門家として講演をおこなったり、若者との対話集会に参加する予定とのこと。