関税交渉担当の赤沢亮正大臣は「思うように日程調整がつかなくて、そういうことも含めて五里霧中」などとコメント。きのう7度目の協議を終え帰国。目立った成果はなく、滞在を1日延ばしてまで狙った、まとめ役のベッセント財務長官との面会も叶わなかった。みずほリサーチ&テクノロジーズの小野亮調査部プリンシパルは「打開策がまったく見えない」などと説明。同じく交渉が難航していたカナダは、事態打開のためアメリカのIT企業を念頭にデジタルサービス税を打ち出した。しかし、協議の打ち切りをほのめかされ、課税を始める前に撤回することとなった。カナダ財務相は、撤回により、アメリカとの新たな経済安全保障に関する協議は大きく進むと主張。トランプ政権の強大な圧力を前にカナダはなすすべがなかった。相互関税の猶予は9日に期限を迎えるが、小野調査部プリンシパルは「日本は非常に厳しい状況にある」などと指摘。