トランプ氏は、ニューヨーク出身の78歳。実業家として、不動産王という評価を築いた。政策の基本理念は、アメリカ第一主義。大統領に就任すると、保護主義的な貿易政策を推し進め、国際的な合意からの離脱や国際機関からの脱退を決めた。前政権下で実現したイラン核合意やキューバとの国交回復なども覆した。アメリカ社会の分断をさらに深めたとの批判もある。2021年1月には、連邦議会議事堂にトランプ支持者らが乱入した。トランプ氏は、前の年の大統領選で不正があったなどと主張し、選挙結果を確定する手続きを故意に妨げたとして、国家を欺こうとした罪などに問われている。選挙演説中に銃撃される暗殺未遂が起きたが、健在さをアピールし、強いリーダー像を強調した。