フラワーロスの背景と対策の取り組みを取材。神奈川県厚木市のカーネーション農家・大貫亘さんによると、収穫した花のおよそ2割は規格外になってしまうという。輸送、仲卸業者と流通過程を経て生花店にたどり着いても、ここでも一定のロスが出てしまう。例えば母の日の赤いカーネーションやクリスマスのポインセチやバラ。当日に向けて一気に需要が高まり、翌日には需要はほとんどなくなってしまう。値引き販売などの工夫をしても売れ残りがどうしても出てしまうのが現状。関係者が「解決の鍵」と口を揃えたのが個人需要の喚起。日本フローラルマーケティング協会は、若い世代が花を購入するきっかけになる催しを開催している。また日持ちを保証して販売することを推進している。都内で生花店を営む松野ゆかりさんは、農家から買い取った規格外の花を、服のリサイクルショップやケーキ店、ジュエリーショップなどで定期的に安く販売する取り組みを行っている。規格外の花や、仲卸で売れ残った花を買い取ってドライフラワーに加工する企業もある。