シニア世代の脚となるモビリティー事情を取材。いばらきフラワーパークでは高齢者や足の不自由な人にも園内を自由に回れるように、シニアカーを無料で貸し出している。シニアカーは、最高時速6キロメートルで運転免許がなくても乗ることができる。道路交通法上は歩行者と同じ扱いなので、歩道を走ることもできる。高齢者にも優しい操作方法で、ハンドルについたレバーを握るだけで前に進み、レバーを離すとブレーキがかかる。このシニアカーを提供したのが電動車いすを手掛ける「ウィル」。ウィルは今、全国の観光地や宿泊施設などへのシニアカーの販売や貸し出しに力を入れていて、その数は50カ所に上る。この取り組みの効果もあって、ウィルの売り上げはこの2年で5倍に伸びた。今後も高齢者の移動手段として、シニアカーの需要は高まっていくとみている。
スタートアップ「グラフィット」が二輪では転倒が不安だという高齢者の声に応え、四輪の試作機を発表した。シニアカー同様、時速6キロで歩道を走行できることに加え、最高時速20キロメートルで車道などを走ることも可能。従来のシニアカーよりも長距離の移動ができるようにと開発された。開発を後押ししたのは、去年新設された特定小型原付制度。街中で見かける電動キックボードと同様に、16歳以上であれば運転免許が不要なため、免許を返納した高齢者も乗ることができる。制度上、車の横幅が限定されるため、走行時の安定性の確保が課題だったが、アイシンが開発中の最新技術を導入。段差を乗り越える際やカーブの際、シート下に設置したセンサーを利用して、車体の角度を最適化することに成功した。操作もアクセルは親指で押すだけで簡単に。来月から65歳以上の人を中心に、各地で実証実験として試乗会などを行い、改良を加えながら販売を目指すという。今、年間60万人が免許を返納している中で、シニアカーは2万台しか売れていない。
スタートアップ「グラフィット」が二輪では転倒が不安だという高齢者の声に応え、四輪の試作機を発表した。シニアカー同様、時速6キロで歩道を走行できることに加え、最高時速20キロメートルで車道などを走ることも可能。従来のシニアカーよりも長距離の移動ができるようにと開発された。開発を後押ししたのは、去年新設された特定小型原付制度。街中で見かける電動キックボードと同様に、16歳以上であれば運転免許が不要なため、免許を返納した高齢者も乗ることができる。制度上、車の横幅が限定されるため、走行時の安定性の確保が課題だったが、アイシンが開発中の最新技術を導入。段差を乗り越える際やカーブの際、シート下に設置したセンサーを利用して、車体の角度を最適化することに成功した。操作もアクセルは親指で押すだけで簡単に。来月から65歳以上の人を中心に、各地で実証実験として試乗会などを行い、改良を加えながら販売を目指すという。今、年間60万人が免許を返納している中で、シニアカーは2万台しか売れていない。