バルト海について、去年11月以降海底のケーブルが損傷する被害が相次ぎ、NATOはロシアによる破壊工作の可能性もあるとして警戒を強めている。NATO加盟国6カ国が共同で設置した研究所「シーセック」は、各国の軍や企業が技術開発を進めて先月に最新の技術を公開した。海底に設置する機器には水中音波探知機が4つ付けられていて、最大で半径100kmの範囲で不審な動きを探知できる。航空機に搭載される装置は、上空からレーザーを照射することで海底の異変を探知することができる。重さ10kgほどの水中用無人機は、水深500mまで潜ることができて素早く正確に調べられるという。地域の緊張が高まるなか、研究所では技術の開発を急ぎ各国に供与していきたいと考えいている。