上白石萌音さんがSixTONES・松村北斗さんとW主演する映画「夜明けのすべて」。この作品で上白石さんは普段はおおらかな性格にも関わらず、月経前症候群(PMS)でイライラが抑えられず些細なことでも怒りが爆発してしまう女性・藤沢さんを演じている。PMSの症状は人それぞれ異なるが、生理前にイライラ感や集中力低下といった精神的症状などがあらわれる症候群。初めてPMSに悩む役を演じた上白石さんは自分自身を見つめ直すきっかけになったという。「今つらい人に手を差し伸べるのも大切なんですけど、その後が一番寄り添いがほしい時間なのかな」等と語った。映画では藤沢さんに同僚・山添くんが寄り添う姿も描かれている。そんな彼も実はパニック障害を抱えている。次第にお互いのつらさを理解し、心を開いていく2人。その関係に上白石さんは「大事に大事に気にかけてもらうことで救われる部分ももちろんありますし、そうやって思ってもらえることはすごくうれしいことだけど、腫れ物に触るように接するのはその人の負担になってしまうのかな。「分かる」ってうそをつかれるより「分からない」って言われた方が楽だなとか、人と正直に話すってこういうことなんだって教えてもらった気がする」と語った。さまざまな症状や悩みがある人々に周りができることについては「体とか心の不調には病名がつくんですけど、その中身って人それぞれっていうのを気づいてはっとしました。病気に限らず「これだったらこれ」っていうラベルを安易にはっちゃうのは直さなければいけないところ。「あの人が特別」「あの人が困ってるから助けなきゃ」とか緊急の時は大切だと思うんですけど、「つらさや悩みはみんなあるよね、だから一緒に頑張ろうね」で良い気がする」と語った。