ハンドボール男子日本代表は36年ぶりに自力でのオリンピック出場を決めている。日本ハンドボール界の第一人者、宮崎大輔は42歳になった今も現役を続けている。長期にわたり取材を続けもがき続ける理由に迫った。宮崎は日本代表として歴代最多得点を記録。しかし一時、世間から姿を消した。そして、42歳。今の宮崎は再びコートに。長年、オリンピックに出場できなかったハンドボール日本代表。宮崎にとってオリンピック出場は何よりの悲願だった。選手として最も脂ののった26歳の時に挑んだ北京オリンピック予選。中東の国々に有利な判定が相次いだ中東の笛が社会問題に。異例の再試合が決定。日本の期待を背に宮崎はチーム最多得点の活躍。しかし夢が実現することはなかった。韓国28−25日本。その後の2大会もオリンピック出場はかなわず。そんな宮崎に訪れた最大のチャンス。開催国枠として32年ぶりの出場が決定。しかし、宮崎の右肩は限界。更に、2020年11月、知人への暴行の疑いで世間を騒がせその後、不起訴処分に。1か月以上、練習もできず外にも出られずメディアからも一切姿を消した宮崎は年齢的に引退を考えた。そんな宮崎を立ち上がらせたのが日本代表時代に配られた試合への気持ちを高めるためのDVD。2か月ぶりに自宅を出た宮崎はほぼ毎日、公園でトレーニング。そんな宮崎にチャンスをくれたのが新たにハンドボールチームを設立したアースフレンズBM代表・山野勝行。宮崎に新チームの監督兼選手のオファーをした。宮崎率いるチームは日本最高峰のリーグに挑戦。オリンピックの夢は教え子たちに。宮崎は月に1度は病院へ。日々のリハビリも欠かさない。