開幕まで3か月をきったパリオリンピック。注目の日本選手を伝える。パリオリンピックの新競技「ブレイキン」で金メダルを目指す「Shigekix」こと半井重幸を紹介。22歳の若さで世界大会を47回制覇し、金メダル最有力候補として期待されている。ダンサーネームShigekixは本名の重幸とお菓子の名前が由来。音楽に合わせて技を繰り出す1対1のダンスバトルのブレイキン。しかし、音楽はDJがランダムに選曲している。選手は音楽を感じ取り即興で交互にダンスを披露する。Shigekixはミュージカリティ”音楽との融合”が武器の一つ。大会では初めて聞いた音楽でも曲調に合わせて変幻自在にダンスを合わせる高い技術を見せていた。ブレイキンは音楽性・技術性・独創性など5つの要素で審査員が採点。一瞬で動きを止める技「フリーズ」も武器。体脂肪率1桁台の体から俊敏で力強い技が繰り出されている。Shigekixは姉・AYANEさんの影響で7歳の時にブレイキンを始めた。その原点は大阪市にあるダンスの聖地と呼ばれる場所。10年前、中学1年生のShigekixは既に注目の存在だった。この場所に毎日のように通い腕を磨いてきた。当時12歳、大人に混じって大会に参戦すると、準優勝を獲得。2018年、アルゼンチンで行われたユースオリンピックでは3位に。2020年にはブレイキン最高峰の大会で頂点を掴み取った。同じ年にブレイキンがパリ五輪の新競技に決定。去年10月にオリンピック代表に内定。快進撃の裏には趣味の絵を描くことが大きいという。空き時間に描く絵がダンスの豊かな表現につながっているという。パリ五輪に向けて「本気でトップを狙いに行くのが出場する当たり前のスタンス。一番いい金色のメダルを持って帰れるように頑張りたい。油断することなく、その日そのステージに立つその瞬間まで、そして立ってもなお、自分らしさを失わず全力で戦いたい」等と語った。