パリ五輪で初めて採用されるブレイキンは、DJがかける音楽に合わせて即興で踊って、技術や音楽性などを競う競技。注目は、日本選手団の旗手を務める半井重幸選手。ダンサーネームはShigekix。持ち味は、音楽とスピードある動きの融合性「ミュージカリティ」。全日本選手権を3連覇、パリ五輪でもメダル獲得が期待されている。国内では絶対的な強さを誇ってきたが、目標とする世界一に向けては、海外勢の高い壁にはね返されてきた。世界選手権では2年連続でメダルを獲得しているが、頂点には届かなかった。これまでは1人で技を磨いてきたが、練習環境を大きく見つめ直した。今はブレイキン仲間と共に技を磨く時間を最も大切にしている。さまざまな個性を持つ仲間から刺激を受けることが、新たな踊りの発想につながるという。3月からは専属トレーナーに専用のメニューを組んでもらい、筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせたサーキットトレーニングに取り組んでいる。五輪では、1日最大で15ラウンドを全力で踊る体力が求められる。仲間と共に進化した姿で世界一に挑むパリ五輪の舞台について、Shigekixは「青春」と語った。