オリンピックでの総合馬術は3日間に分かれて行われている。馬場馬術というのは馬の調教度合いを見る項目になる。非常に繊細な項目になるので必要最低限の力で馬がどれだけ人間の指示を聞いているかというところを、審査される。馬術というスポーツは、馬ありきのスポーツなので、毎日の積み重ね、何年にもわたってコミュニケーションを重ねてその中でも良質なコンビネーションがこういう舞台に立てる。言葉の通じない相手なので毎日のトレーニングだったり、一緒に一日一日過ごすことで馬のキャラクターを知ってこの競技の最高のパフォーマンスを目指している。2日目に行われるのがクロスカントリー。クロスカントリーの種目、総合馬術において最も重要な要になる。5km以上のコースを風速570メートルで駆け抜ける。これは基本的には固定障害。森の中だったり水の中だったりかん濠であったりを飛び越えていく。最終日、3日目に行われるのは最後、障害馬術。高難度のハードルをミスなく速く跳んでいくということで、この3日間を経て結果日本は英国、フランスに次いで3位銅メダルとなった。障害馬術は同じ飛越競技に見えるが、落下する障害物になる1つ落下することに4点という減点がとられる、やはりこの2日目のクロスカントリー、人間でいえばマラソンを走ったあとに最後にハードルを跳ぶようなタフな余力審査といわれている。元馬術日本代表・佐藤賢希は躍進の要因について「人馬ともに馬術の盛んなヨーロッパにじっくり腰を据えてレベルの高い相手と戦ってきてトレーニングを積んできた結果だ」とコメント。