パリ五輪で銅メダルに輝いた総合馬術団体。馬術では日本勢92年ぶりの快挙だった。92年前に馬術で金メダルを獲得したのが、バロン西の通称で知られる西竹一さん。きょう選手が西さんの親族を訪れ、銅メダル獲得を報告した。1932年のロサンゼルス五輪、西さんは馬術の個人種目で金メダルを獲得した。しかしその後、太平洋戦争中に硫黄島で命を落とした。西さん以来、92年ぶりにメダルを獲得した日本代表の1人、田中利幸選手が、きょう西さんの義理のおいに当たる88歳の松本生さんと面会した。松本さんが見せてくれたのは、西さんから託されたというバッジ。馬が描かれている。田中選手は戦地に散った金メダリストのエピソードに耳を傾けていた。田中選手は「メダルを取れないとこういうつながりもなかった。感謝しかない。(西さんは)ロサンゼルスで金メダルを取っているので、(次の)ロサンゼルス五輪で取りたい」と語った。