パリオリンピックについての記事「花の都に刻まれた笑顔と涙・未来への課題も・パリオリンピック」を紹介。パリオリンピックで日本選手が獲得した金メダルの数は20個、メダル総数は45個と、いずれも海外で行われた大会では過去最多となった。5つのメダルを獲得したフェンシングは外国人コーチの招聘や、強化・育成の拠点整備などに20年以上かけて取り組んできた。スポーツ団体の成功には「強化」「普及」「財源」の3つのサイクルを回すことが重要で、これが実を結んだフェンシングは今後のスポーツ発展に向けた良い例となりそう。ジェンダー平等の理念の元、出場選手の男女比を半々にするという目標が掲げられたパリ大会。ボクシング女子で金メダルを獲得したアルジェリアの選手が世界選手権で女子選手の出場資格を満たしていないとして失格処分を受けていたことからSNS上で誹謗中傷が相次いだ。IOCは出場の正当性を強調し、選手が誹謗中傷について検察当局に告訴する自体になった。他にも選手、審判などに誹謗中傷が相次ぎ、選手・関係者をどう守るかという問題が浮き彫りになった。また、戦争・紛争による分断がスポーツにも影響する中、選手村の広場の柱には平和を願うメッセージを関係者が書き込んでいた。スポーツが持つ困難を乗り越える力で世界が直面する課題にチャレンジしようとするバトンをどうつなぐのか注目されている。