ヨーロッパは防衛力を強化している。変化への懸念の声はないのか。一部で戸惑いの声も上がっている。バルト三国やフィンランドなどが、ロシアの侵攻に備えるために、対人地雷の禁止条約から相次いで脱退を表明。地雷の除去に関する国際会議では、国際NGOなどから懸念が示されている。国防費を増やすためには、増税や福祉予算の削減など痛みを伴う可能性もある。エストニアは国防費をGDPの5パーセントに引き上げようとしている。財源の一部を増税で賄おうとしている。ウクライナへの支援、そしてヨーロッパの安全保障をアメリカには頼れないという危機感が高まり、ヨーロッパは軍備の拡張に向けて大きく舵をきりはじめている。