国民的人気をほこってきたパンのキャラクターといえばアンパンマン。まるくてパッチリお目々な正義の味方が活躍する物語だがバンどろぼうとは決定的な違いがあるという。かつては丸いフォルムが子どもたちに受けていたがパンどろぼうの場合はフォルムが四角形で目つきが鋭く、不思議なキャラだという。ミッフィーやハローキティも全体的に姿が丸く安心感を与えてくれる。さらにパンどろぼうは性格も尖っていて、盗んだパンがとてもまずかったパンどろぼうはそのパンをもって店主に文句をつける。しかし心優しいパン屋にお詫びしてパン職人になる。その後シリーズを通し皆を幸せにするパンを作っていく。見た目の中身もありのままだからこそ大人も応援したくなり愛着が湧いてくるという。柴田さんが絵本を描き始めたのも親として感じ始めた事を伝えたかったからだという。その第一作がめがねこ。自分の息子が3歳でめがねを掛けなければいけないほど弱視になってしまい、その時に親の自分がショックをうけいろいろな不安が募ったという。そこでメガネの絵本を作ろうと考え、子育てが落ち着いた頃にあらゆる困りごとに応えるねこのメガネ屋さんの話を描いた。柴田さんはきっと同じ境遇の保護者もいるはずだと思い、メガネはそんな悪いものではないと思ってほしいと伝えた。