WHOの加盟国は感染症対策を強化するための新たな国際条約「パンデミック条約」の締結を目指し3年前から協議を続けている。条約はことし5月のWHOの年次総会での採択を目指していて、最終調整に向けた政府間の会合が始まったが会合の冒頭でテドロス事務局長は「今月14日、米国のトランプ政権から条約の交渉のための枠組みから離脱するという通告を受けた」と明らかにした。そのうえで交渉の妥結を急ぐよう加盟国に訴えた。共同議長を務める南アフリカの代表はNHKの取材に対し「パンデミックには国境がなく、全ての国が影響を受ける。協力して取り組むべきだ」とした。