30日、首都テヘランにある議会で宣誓式に臨んだイランのペゼシュキアン新大統領。この中で「地域や世界の問題を解決するため、新たな機会を生かすべきだ。われわれは欧米の国々に相互交流を促す」と述べ、関係改善に向けた対話を呼びかけた。その一方、米国などを念頭に、パレスチナのガザ地区に攻撃を続けるイスラエルに軍事支援を行う国々について「子どもたちを殺す武器を提供している者に人道は語れない」と非難した。宣誓式には、各国の要人に加えてイスラム組織ハマスのハニーヤ最高幹部をはじめ、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラやイエメンの反政府勢力フーシ派など、イスラエルと敵対する武装勢力の代表も出席した。ペゼシュキアン大統領は、これまでどおりこうした勢力の支援を続ける考えで、宣誓式は欧米諸国との関係改善の難しさをうかがわせるものともなった。