現在76歳のダグラス・ホイットニーは家族性アルツハイマー病の遺伝子を持つ、ブライアン・ホイットニーの父親。ダグラスの母親や京大は50歳頃にアルツハイマー病を発症したが、ダグラスは70歳を過ぎても発症していない。スーパー遺伝子も見つかっていない。脳を調べてみると、タウの蓄積が防がれていた。発症をとめていたのはヒートショックプロテインだという。ヒートショックプロテインは熱などの強いストレスにさらされたときに、体の中で作られ、細胞が傷つくのを保護する物質。ヒートショックプロテインがタウを食い止めているという。ダグラスは海軍で長年働いていた。ほとんど太平洋で過ごし、船のエンジンルームの温度は43℃あったという。長期間高温にさらされたことで遺伝子の働きが変わったという。
