今回のコンクラーベでポイントとなるの候補者の多様化。選挙に参加する枢機卿で最も多いのは、ヨーロッパ出身の53人で前回からは7人減少している。複数の海外メディアでトップ予想に上げられるのがイタリア出身のバチカン市国の現国務長官のピエトロ・パロリン(70)。次はアジア最大のカトリック人口を抱えるフィリピン出身のルイス・アントニオ・タグレ(67)。フランシスコ教皇に近くアジアのフランシスコと呼ばれ選出されればアジア初の教皇となる。コンクラーベに大きな関心を寄せていると見られる国が中国。中国国内のキリスト教信者は総人口14億人のうち、推定1億3000万人と言われている。そんな中国と最も距離を縮めた教皇と言われているのがフランシスコ教皇。1951年にバチカンと中国が国交断絶をし、欧州で唯一、台湾との外交関係を続けている。日本大学の松本佐保教授は、中国にいるカトリックの大司教はすべて中国政府が指名した人物なので、そのルートに何かしらの方法でコンクラーベにアプローチしてくる可能性もある、としている。武隈喜一が、中国とバチカンはとても難しい関係を続けていて、司教は普通はローマが任命するが中国だけはローマの任命権がないなどと説明した。